7月17日のいわき平2日目に坂口楓華(28=愛知・112期)が通算400勝を達成した。デビュー776戦目での偉業達成だった。当の本人は「えっ、そうだったんですか!?」と全く自覚していなかった。この開催は中2日での追加参戦。前検日には「賞金を上積みしたくて(追加を)受けました。最後までグランプリを諦めないで、1戦1戦積み重ねていきたいです。今年はここ(いわき平)で開催されますしね」と語っていた。
グランプリには21、23、24、25年と4度出走。ガールズケイリンのトップ選手としての地位を確立してきたが、今年は順調ではなかった。2月に卵巣捻転を発症。両方の卵巣に腫瘍が見つかったこともあって戦線を離脱した。手術をしたことで約2カ月の休養を余儀なくされた。4月の函館で復帰。いわき平開催までに4度優勝して賞金ランクを、グランプリ出走が見える位置まで上げていた。
初日は半田水晶の先行を番手から捲って勝利。「体は動いてくれているし、すっかり回復しています」と笑顔を見せた。通算400勝を達成した2日目はホーム4番手から捲り、最終バックで先頭。石井寛子が後位に切り替えたが、そのまま押し切る力強い内容だった。「寛子さんに先着したことがなかったので意義ある1着でした。チャレンジャーの気持ちで挑んだ結果です」と区切りの勝利を喜んだ。最終日は打鐘で最後方だったが、最終バック3番手まで追い上げ、最後の直線で抜け出して完全Vを飾った。
坂口は続く玉野でも完全優勝。賞金ランクを10位まで上げてきた。次走は8月7日からのGⅠ女子オールスター(佐世保)。どこまで賞金ランクを上げるかに注目だ。
◇鈴木 智憲(すずき・とものり)1967年(昭42)9月生まれ、愛知県出身の58歳。92年スポニチ入社。97年から2年間、競輪記者を経験。当時は神山雄一郎、吉岡稔真が東西の横綱として君臨していた。24年4月に26年ぶりに現場復帰。


